2017年03月22日

村上春樹『騎士団長殺し』途中経過報告――あるいは『薔薇の騎士』のどれをきくか?

 やっと、一息ついたので、『騎士団長殺し』を読み始めました。
このひと月ばかり、とんでもなく忙しく、授業のないこの時期にやろうと思っていた仕事はきっぱり諦めました。
とにかく、これを読み終わらねば、なにごとも始まらない・・・という感じで読んでいます。

 はっきり言って、大変面白い。
異様に面白いと言ってもいい。
村上春樹自身の訳によるチャンドラーの『ロング・グッド・バイ』の面白さ、そしてその面白さを確認したのちに再読した『羊をめぐる冒険』の面白さに匹敵する面白さだと思います。

 先回の『1Q84』は、私は途中で挫折してしまって、今回もあまり読む気はなかったのですが、タイトルの「騎士団長」というのは、『ドン・ジョヴァンニ』の、オペラが始まっていきなり殺されてしまうあの「騎士団長」と関係があると聞いて、これは読まねばなるまいと思ったのでした。
昨年、久しぶりにクルレンツィスと彼の仲間たちによる『ドン・ジョヴァンニ』をきいて、にわかに『ドン・ジョヴァンニ』熱が再燃していたからでした。

 さらに読み進めてゆくと、そこに登場するリヒァルト・シュトラウスの『薔薇の騎士』。
これも、最近、指揮はカラヤンかクライバーか、元帥夫人はシュヴァルツコップカ、デラ・カーザかと迷いだし、カラヤンが元帥夫人にデラ・カーザを起用したCDを手に入れたばかりだったので、「何たる偶然の一致!」と妖しい気持ちで読んでいます。

 ところが、この本に出てくるのはゲオルグ・ショルティがレジーヌ・クレスパンというソプラノと組んだ『薔薇の騎士』。
黒田恭一氏が、クレスパンのおっとりした感じが好ましいと書いておられたので興味を持ってはいたのですが、購入するまでもないとたかをくくっておりました。
ところが、こんなところに登場。

 日本の古レコード通販サイトでは1万円前後。ちょっとな・・・
ところがスウェーデンの古レコード屋で2,000円で売っている。
またショルティの『ラインの黄金』(@ワーグナー)も3,000円くらい(日本では15,000円は下らない)。
えいやっと注文したら「申し訳ない。『薔薇の騎士』がめちゃめちゃ豪華なブックレットが付属していて大変重いので郵送料が5,000円かかりますけど、よろしいか」と訊いてきた。
もちろんそれでもぐんと安いから注文。
ただいま、それが届くのを待っています。

 村上春樹は、なぜショルティ盤を挙げたのでしょう?
前回は、ジョージ・セル指揮の「シンフォニエッタ」でした。
両方ともハンガリー系ユダヤ人。
ショルティはGeorg、セルはGeorge名乗っているが、実は同じ名前の同郷人なのでした。

 とにかくそのバカ重い『薔薇の騎士』が届いたら、それをバックに流しながら、『騎士団長殺し』を読むのが楽しみです。

posted by CKP at 11:02| Comment(0) | 雑想・戯言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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