しかし、この不幸はすぐに素晴らしい幸運を呼び込んだのでした。
4チャンネルのニュースを見ていたら、「外国特派員をホームシックにさせるシンガー」というふれこみで、大城蘭という沖縄出身の女性シンガーが紹介されていたのです。
昼は外国人記者がよく来るお店でウェイトレス。
英語の感覚を維持するためだとか。
夜はクラブでライブ。
2,3曲聴いて、
よい。
静けさが歌になっている――そんなさりげない唄い方にぐっときてしまいました。
そして『LAN』というファースト・アルバムを購入。
ジャズボーカル・コーナーで買ったのですが、ジャズというよりアメリカのカントリー中心の選曲。
「アカシアの雨が止むとき」なんか入っていますよ、お父さん。
過剰な解釈・感情移入なしで、一つ一つを丁寧に唄っている。
少したどたどしい英語も素直な発音で聴きやすい。
CDのカバーやブックレットにある彼女の表情は、どれも微笑んでいる。
その微笑みと淡々とした唄い方のアンバランスがちょっとミステリアスでモナ・リサなんです。
ナット・キング・コールの「モナ・リサ」も入ってます。
睨んでいる写真も、媚を売る表情もない。
南沙織を少しふっくらさせた表情がよい(←これはR50指定でしたね)。
夏の夕涼みに最適です。私は一日中聴いていますが・・・。
YOU・TUBEでアルバムからの曲が聴けるのご紹介しておきます。
http://jp.youtube.com/watch?v=Cwi_UU8SgYI&feature=related
そこでは2005年ごろのライブも聴けますが、唄い方がその頃と少し変化しています。
お父上が亡くなったことが、唄い方の変化に関係しているような気がします。
「思い出」を大切にする、そんな唄い方に変わっているような気がします。
上で紹介した曲は、「ヴィンセント(星降る夜)」というゴッホを唄った曲。
「やっと、あなたが私に言いたかったことが分かった」とゴッホに唄いかける歌ですが、きっとお父さんのことを思いながら唄っておられるように、聴きました。
いい娘さんです。
オジサン、もうメロメロです。
先週ばかりは「探偵!ナイトスクープ」が中止でよかった!



