2016年12月30日

あたしこの本好きかも!――曽我量深述『未来に就いて』

 寒い中、本堂のそうじやらなんやかやに飽きてきましたので・・・。

 先日、今年読んだ本ということで
佐藤康邦『教養のヘーゲル『法の哲学』』
荒木一郎談『まわり舞台の上で
の2冊を挙げましたが、もう一冊思い出しました。

 越前市内のさる寺院の御遠忌の記念品としていただきました。
曽我量深述『未来に就いて』(樹心社)。
1971年6月に亡くなった曽我師の最後の法話、1970年11月10・11日のその「さる寺院」浄秀寺でのご法話を収録したもの。
曽我量深の文章や講演記録は、面白いけれどもよくわかないないのでたまにしか読まないのですが、これは素直にわかりやすかったです。
最後の法話という、そんな大事な法話が今までなぜ出版されなかったのか・・・というようなことも含めて興味深い本です。

 というわけで、今年の本ベスト3は
佐藤康邦『教養のヘーゲル『法の哲学』』
荒木一郎『まわり舞台の上で』
曽我量深『未来に就いて』
と見事なまでにバラバラです。
ついでに、佐藤康邦先生の『哲学史における生命概念』という放送大学のテキストが、『判断力批判』を中心に目的論のことが極めて分かりやすくまとめてあって大変にためになります。

 が、よく考えてみれば一番読んだのは、わっしぃの『折々のことば』でしょう。
その中では「あたしこれ好きかも!」つーのが、いちばん好きかも!
posted by CKP at 15:36| Comment(0) | 雑想・戯言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月21日

雨のアムステルダム――オイオイの言葉

 今年になってTVドラマで映画化もされた『深夜食堂』にはまってしまいました。
もうどっぷりズブズブにはまっています。
オイオイ今ごろかよ〜ですね。

 小林薫が演じる食堂「めしや」のマスター。
新宿ゴールデン街のどこかにある夜中12時から朝7時ごろまで開いてる、メニューは豚汁定食と酒類(3本まで)の食堂。
でも、できるものなら何でも作ってくて、「お待ち!」とマスターが出してくれる。
いろんな料理にいろんな人生。
しみじみとした味わいがあって、また一話が25分ほどで見やすい。
何度も何度も見てしまいます。

 そして、気が付いた。
これが『あまちゃん』のすし屋のマスター・梅さんのモデルだったんだ。
まさに、じぇじぇじぇじぇじぇであります。
今までは、小林薫が30年ほど前に演じていた『イキのいい奴』というTVドラマのすし屋のマスターがモデルだと思っていたけど、『深夜食堂』の方がおそらく正解でしょう。
  
 というわけで、『あまちゃん』も見直さねばならない。
俳優さんもだいぶかぶってますもんね。

 で、その深夜食堂「めしや」の近くに「雨のアムステルダム」という店があって、その看板がときどき映る。
どんな店なんだろう。
気になってしょうがない。
「霧のロンドン」でも「花のパリ」でもなく「雨のアムステルダム」。
一度だけでも行ってみたいと思うのでした。
posted by CKP at 14:25| Comment(0) | 雑想・戯言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月19日

カドワキ坊の煩悩日記――気持ちはお金で計れない?

 昨日は、このたび新たなご縁をいただいたご門徒さんのお宅で法要。
はじめての場所なのでカーナビをたよりに50分ほどクルマを走らせ無事到着。
つつがなく法要を終え、故人が好物だったという大福餅とお布施とうやうやしく頂戴しました。
あら、「お車料」まで。
こちらもうやうやしく頂戴する。

 ご丁寧なおうちだなぁ、と思いながら家路につきますが、信号待ちの時、「『お車料』ってどれくらいいただいたのかな」とお包みをのぞいてしまうのは、煩悩のかたまりであるわたくしです。
したら、中身はカラッポ。
え?うそーっと、「お布施」のほうものぞいてみると、こちらもカラッポ。
立派な字で「お布施」と書いてあるんですけどね。

 はて、どうしたものか?
引き返そうか?
いや、それははしたない・・・いや、お布施は仏さまにいただいたものだから・・・
いや、はじめての坊さんを試しているのじゃなかろうか・・・
いや、気持ちはお金では計れないということだろうか・・・
我が煩悩の心は千々に乱れます。

 寺に帰っても、別に「お金を入れ忘れました」という連絡はない。
ま、「お気持ち」をいただいたということで・・・とあきらめかけたとき、
「買い物から帰って、お布施の中身を入れ忘れたのに気が付きました!」
という電話がありました。
それに「あー、そうでしたか。まだ見ていませんでしたの気が付きませんでした」
と嘘をついて、さらに業を積んでしまいました。

「いったいいくら入れようと思っておれれたのか」
我が煩悩のタネは尽きることはありません。
posted by CKP at 10:31| Comment(2) | 雑想・戯言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月13日

佐藤康邦著『教養のヘーゲル『法の哲学』』――それに荒木一郎

 いよいよ明日は討ち入りです。
「12月14日」と聞くと、反射的に興奮する私は異常体質なのでしょうか?
いえいえ、あの浅草のタヌキ之介なども、同じ穴のムジナであります。

 というわけで2016年もおしまいということで、恒例の「今年のベスト3(読書篇)」を書かねば・・・と思うのですが、よく考えてみたら、今年は、ヘーゲルをちびちび読むだけで、いわゆる「読書」的に読んだ本が全然ないことに気が付きました。
スミマセン。

 が、ヘーゲル関係で読んだ佐藤康邦先生の『教養のヘーゲル『法の哲学』 国家を哲学するとは何か』が大変面白かったので、今年のオンリーワンとして、ここに大推薦するものであります。

 といっても、ヘーゲルの『法の哲学』を読んで、「この本はいったい何を言ってるんだ?」と頭を抱えた人でないと興味がわかないかもしれません。
わたしはその「頭を抱えている」人間ですので、あの佐藤先生が140頁ほどの小さな本で『法の哲学』を論じておられるというだけで「おっ」という感じで読みました。
大変に読みやすい。
購入して一週間で二度読み通しました。
あのややこしいヘーゲルの概念がスラスラと理解できる。
さすがにヘーゲルからの引用はちょっとつかえるけれど、それを大変わかりやすくかみ砕いておられる。

 しかし、ヘーゲルが論じている問題は現代の問題と地続きであるというスタンスで書かれているので、ヘーゲルの『法の哲学』で頭を抱えたことのない人が読んでも、面白いのではないかと思います(たぶん)。
三元社というところから1500円+税で出ています。

 と書いてきて思い出しました。
今、寝る前にちびちびと読んでいる本。
荒木一郎『まわり舞台の上で』(文遊社)。
これがめっぽう面白い・・・が、こちらの方がヘーゲルより読者層を選ぶかもしれません。
「空に星があるように」「いとしのマックス」のあの荒木一郎です。
「バス通り裏」に出ていたあの荒木一郎。
この人、人気絶頂のときに、今年の高畑某のような事件を起こし(結局、不起訴)それ以後干されてしまってテレビなどでは見ることはなかったのですが、いろいろと裏方として活躍していたんですね。
例えば頭脳警察や桃井かおりのプロデュースなど。
そんな裏話が、淡々と語られて、なかなか本を閉じられない。
3000円余りする本ですが、それだけの読みごたえはある・・・が、荒木一郎って誰?というお若い方にはお呼びでない本ですね。
posted by CKP at 16:20| Comment(0) | 雑想・戯言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月05日

じぇじぇじぇ!――先週金曜日の日刊ゲンダイ

 先週は金曜日にサンダーバードで越前に帰ったのでした。
で、「日刊ゲンダイ」を買って、列車の到着を待っておったのです。
「カジノ法案」についての記事に、ホントにこの国の政治家たちは何を考えているのだろうと暗澹なる気分になって読み進めてゆくと・・・・
「ギャンブル依存症に詳しい大谷大の滝口直子教授はこう言う。」
という文章が飛び込んできた。
同じ研究室棟の住人がこういう場所に登場なさっていると、「じぇじぇじぇじぇじぇ」と驚いてしまいます。

 おそらく、記者にとって滝口先生の言葉に説得力があったのでしょう。
けっこう長く先生の言葉が紹介されていました。
あまりに長いので、私が興味を持ったところだけ引用すると

「カジノの国際会議では、日本の個人金融資産をグラフにして、日本人はカジノで落とす単価が高く収益が見込めるからと言って、投資を呼び掛けています。・・・日本人を狙っているのです。」
恐いですね。

 ギャンブル依存症の研究というより、そのような苦しみを生きている人たちと共に考えるという滝口先生の姿勢に記者が共感して長い紹介ということになったのだと思います。
posted by CKP at 12:24| Comment(0) | 雑想・戯言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月02日

『墓穴』をみる――いよいよ明日・明後日公演!!

「syubiro thater始動。
 福山俊朗が同世代の大人たちへ贈る、
 珠玉のエンターテイメント。
 初回を飾るは、
 関西ラジオ界の女王キヨピーこと
 谷口キヨコが満を持して舞台に挑戦!
 ヒロインを囲むのは 
 木内義一、坂口修一、福山俊朗と手練れの俳優たち。
 豪華なラインアップでお贈りします」

というわけで、ロームシアター京都ノースホールで、
 12月3日土曜日 19時
 12月4日日曜日 13時、16時
の3回の舞台があるそうです。
「墓穴」をどうするのか、興味のある方はどんぞ!

 と、いきなりなんでこんな案内を大谷大学の哲学科教員ブログでやっているかというと、
この劇のヒロイン役のキヨピーこと谷口キヨコさんが、現在、うちの大学院で学んでおられるからです。
あるときは京都芸大学長、あるときは折々おじさん、そしてあるときは大谷大学客員教授の鷲田清一先生や朴先生にみっちり指導を受けています。
そんなわけで、わたしの研究室にもポスターが配られたのでこうしてご案内する次第。
 
 しかし、谷口さん、「関西ラジオ界の女王」だったんですね。
いつもため口きいて,すみませんでした。
posted by CKP at 11:44| Comment(0) | 雑想・戯言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする