2014年08月30日

『団地ともお』のともおになってしまった――ああ、夏がおわってあとのカーニバル

 夏の終わりにやっと確保できた夏休みになったら、長年の宿題をすますぞ!とおもっておりました。
が、なんだかんだと次から次へと用事ができてな〜んもできなんだ。
それに妙に涼しくなってなんか疲れがどっと出てきて、きょうは朝からボーっとしてNHKの9時半からのアニメ『団地ともお』を見てしまった。

 団地に住む小学四年生、バカだけど元気で一生懸命友だちと遊ぶ木下ともおのお話。
今日の「あとのカーニバルだともお」は、夏休みが終わるのに宿題がひとつもできていないという磯野カツオ的お話。
楽しい夏休み、一生懸命一日中遊ぶというまことに正しい小学生生活を送ったともお君は、どう考えても毎日コツコツと宿題をするという時間を見つけることができない、だから宿題ができているというのがおかしいんじゃないか?という話で、ホントいいやつである。

 というわけで、な〜んにもできなんだ夏休みを振り返るわたくしCKPは、ともおになっていたのでした。
『団地ともお』、面白いですね。
明日の夕方はきっと磯野カツオになっているでしょう。
posted by CKP at 20:47| Comment(2) | 雑想・戯言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月23日

生きているのは面白い――哲学の教育は可能か?

 ふうーっ、1時から4時過ぎまでのシンポジウム「いのちの教育は可能か」が終わりました。
お相手は京都教育大学の桶谷守先生。生徒指導のプロフェッショナル。

 3時間、しゃべったり聞いたりして思ったこと。
いのちの教育というのは、結局は、ともかく生きているというのは面白い、成長するというのは楽しい、今までの知らなかった自分に出会うのはスリリング!――そんな体験の場を開くことであろう。

 哲学研究も同じこと。
授業では、哲学という一科目に関する知識を伝授できるけれども哲学することそのものは教えられない。
ただ、その知識伝授の中で、知らない世界の知らない自分に出会うということが起こると、それが哲学することになる。

 逆に、哲学を教えることができるとふんぞり返っていると、ろくでもない人間が出来上がる。
哲学をやっていると自称する人間にそうゆう人間が多いから、哲学が敬遠されるのであろう。
あんたは、哲学というジャンルの知識が豊富なだけ!
そうゆう人間にならぬよう、注意せねば(今さら遅い?)

 学生時代、タナカ君から
「お前ら哲学やっている人間て、生き方のプロなんやろ?」
と嫌味な質問をされたことを思い出しました。
ホント、ずーっと忘れていたことですが、なんで思い出したんだろ?
タナカ君は、その後、吉本新喜劇で台本を書く人になりました。
元気にしてるかな?

しまった!
こんな催しが、京都駅であった!
http://www.kyoto-su.ac.jp/more/2014/305/pdf/20140823_sympo.pdf
posted by CKP at 16:44| Comment(0) | 雑想・戯言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月22日

23・24日の土日は大谷大学オープンキャンパス――夏休みは夏の終わりにやって来る!

 明日あさっての土日はオープンキャンパス。
わたくしCKPは、明日は小中高校の先生方の免許更新講座を兼ねたシンポジウムで「いのちの教育は可能か」というテーマについてしゃべります(13時から14時半、一号館)。
そのあとは、現役の先生方だけの参加となります。

 「いのちの教育」に携わっておられる先生方を前に「それは可能か」と問うという、失礼と言えば失礼なタイトルのシンポジウムであります。
実は去年もおんなじテーマで、おんなじメンバーでディスカッションしたのですが、これが案外評判がよかった。
「いのちの教育を一生懸命やっているのに、それが『可能か?』とは何事か!」
と頭から湯気を出して怒る先生はおられなかった。
要するに、まじめな先生方がふだんはあまり考える機会がないようなことをお話すると、
「なるほど、そういう考えもありますね」
ということになって、免許更新などというメンドクサイ講習に出た甲斐があった・・・と今年もなるとうれしいです。

 日曜は、哲学科紹介のブースに座ります。
もう満面の笑みを浮かべて
「哲学科へ入るとたのしいですよぉ」
お誘いするわけです。

 が、そんな笑顔に騙されないぞ、という付き添いのお父さんお母さんがお尋ねになるのは、
「哲学科出ても就職できますか」
という質問です。
「ハイ、できます」
とこれについてはキッパリとお答えします。
もちろん学生生活をきっちり有意義に過ごしたならば、という条件付きですけど。

 他人の意見をしっかりと聞いて理解し、
自分の考えを明確に伝え、
メンドクサイことも厭わずやり遂げる

 これができれば、どんな職場も大歓迎してくれます。

 他人の意見は聞かず、
わけのわかないことを言いちらし、
メンドクサイことは他人に押し付ける

 誰もこんな人とは一緒に働きたくありません。
わが哲学科では「聞いて、伝えて、やり遂げる」そのような学生諸君の成長を応援しています。

 というわけで、お盆、昨日の博士論文審査、オープンキャンパスが終わって、やっとわたくしCKP夏休みであります。
夏休みは、夏の終わりにやってくる…でも、すごくうれしい!
posted by CKP at 20:17| Comment(0) | 雑想・戯言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月17日

武生高校グラフティー――昭和48年卒業生還暦同窓会

 昨夕は、我が福井県立武生高校の昭和48年(1973年)卒業生の還暦同窓会。
5年ぶりの同窓会。
お盆疲れも振り切って出席してきました。

 5年たったらまた会いましょうねと固い約束夢じゃない。
よいしょこーら、夢じゃない・・・
そして、そのとき会えなかった人にも会えました。
最初は、誰だか分からなった白髪頭やはげちゃびんのオッサンの向こう側に、詰襟のニキビ面が浮かんできます。
5年前の同窓会では、女子の変貌振りにショックを受けて、その彼方に可憐な女子高校生の面影を思い浮かべることができませんでした。
しかし、今回は落ち着いて話すことができたので、濃紺の制服に白いソックスのあの頃の溌剌とした女子の姿を見つけることができました。
想像力は主に女子のほうに使いました。
(ご参考までに、現在、武高3年の娘の制服は紐ネクタイではなく、リボンタイプのネクタイ。私としては同窓生の女子の皆様がしていた紐ネクタイの制服が好きです。)
 
 何人かの人から「カドワキ君、丸くなったね」と言われました。
青春だったからね、ちょっと尖がっていたんだ。
若さゆえのあやまちとして許してくださいね。
それに『哲学入門 死ぬのは僕らだ!』を買ったよ、と声をかけてくれた人もいました。
ありがとね。
ちょっと難しいとも言われちゃいました。
すみません、もっと勉強しまぁす。

 ただI君が来ていなくて、あの話のその後を聞けなかったのが残念。
「あの話」というのは、確か高3の秋の頃。
このワタクシがほかのクラスの女子から校舎の裏に呼び出されたこと。
やったー!ついにこのときが来たか!
しかし、もうすぐ受験であるから、そのような告白は今はパス、とクラスの連中と相談して、それでもドキドキしながら独り校舎の裏に出向いたのでありました。
そしたら、可憐な女子が手紙を差し出して「これ、I君に渡してください」。
・・・・・・・・
・・・・・・・・
そうだよな、おれに「そのとき」が来るわけないもんなぁ、とひとり恥じ入ってその手紙をちゃんとI君に渡したのだが、よく考えたら、その後、その「告白」はどうなったのか聞いていなかった。
当然、「運び屋」であったわたくしにも、「その後」を聞く権利はあるのだが、I君が来てないので分からずじまい。
挨拶したとき、マイクであのときの女子は誰だったのかだけでも訊いてみるべきであった。

 こんなこともすっかり忘れていたけど、I君の不在で想い出したのでした。
今、どうしているんだろう。

 あれから42年。
みんなちゃんと60歳になっているけど、変わらない。
変わらないけれど、それだけに、もうあの頃には戻れないんだなぁ・・・と同窓会から帰って、42年の時の経過が重く、なんだか妙にメンチメンタルになってしまいした。
posted by CKP at 22:16| Comment(0) | 雑想・戯言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月15日

CKPのお盆ですよ!――夢を弔うCKB

 ごほんといえば龍角散。
お盆といえば、CKB。
どういうわけか、私の中ではCKBつまりクレイジー・ケン・バンドとお盆がきっちりと結びついておる。

 初めてCKBを聴いたときの「7時77分」という曲の
「テレビをつければ高校野球」
という歌詞にグッと来てしまったのです。
お盆のころの夏のけだるさが、ムッとした蒸し暑さと一緒によみがえるその歌で、CKPはいっきにCKBのファンになったのでした。

 あるいは念仏がサンバのリズムでうたわれる「まっぴらロック」の
「あの夏掬ったデメキンがさっき死にました」
という歌詞が、CKBをお盆とむすびつけるのかも知れん。

 それはともかく、そのCKBの新曲「スパークだ!」。
なかなかイイネ!イイネ!いい〜〜ね!であります。

「夕暮れの小径、お寺の鐘がなる」
という始まりもイイネですが、
「なりたい自分になれなくても
悩んだあの日を愛せる今が嬉しい」
という時間感覚がイイネッ!であります。

ちかごろの歌謡曲(?)ではさかんに「なりたい自分になれ」とあおっていますけど、なれなかった時のフォローはみんなしらんぷり。
しかし、われらが横山剣さんは、きっちりと「なりたい自分になれない」ときのことをうたってくれる。
そして「スパークだ!」と励ましてくれる。
ハゲました剣さんの、はげましソングです。
イイネ!イイネ!いい〜〜ッネ!!であります。
ありがとね、剣さん。


posted by CKP at 22:23| Comment(0) | 雑想・戯言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月14日

CKPのお盆ですよ!――笹井芳樹氏を弔う

 今、日本はお盆であります。
多くの方々はお盆休みですが、お坊さんのわたくしは汗だくになって一日中お経を詠んでいます(この地方は、檀家さんちに出かけるのではなく、寺の本堂でお参りにこられた方ごとに読経いたしますのです)。
ときどき薄れる意識の中で、ふと自殺した笹井芳樹氏のことを考えたりもします。

 笹井氏の自殺にはホントにびっくりしました。
現在の日本、いや世界で最も優秀な頭脳の持ち主といわれる笹井氏が、オボカタ問題を一体どのように乗り切るか・・・ここはひとつその頭の良さを見せてもらおうじゃないの、と意地悪く眺めていたわたくしのセコイ根性に冷や水を浴びせられたような気分になりました。
ほんと頭の悪い文系人間のひがみ根性に直面させられて冷汗が出ました。

 何も一つの研究の失敗くらいで自殺しなくてもいいのにとも思います。
わたくしなんぞ、研究のミスが発覚するたんびに自殺していたら命がいくつあっても足りません。
が、同時に私のミスで傷つく人もいない。
ホント、誰もいない。
どうもそこのところが、笹井氏の場合、まったく異次元のレベルなのだ、ということが少しずつ分かってきました。

 オボカタ問題における失敗は、単に研究上のミスということではなくて、多くの事業体を巻き込む問題だったのですね。
STAP細胞の有無で株価が上下する、そういう問題だったようです。
そして、理研とCDBというのは、文科省と多くの企業そして投資家の投機を呼び込むような研究をしていて、その中心が笹井氏だった・・・こういうことは、ヘーゲルのガイストがどうした、ハイデガーのザインがこうした、などと考えている輩には、とうてい想像することが不可能な世界です。

 マスコミのバッシングもあったのだろうけど、企業や投資家からの圧力というのも相当なもんだっただろうと思います。
笹井氏は、再生医療の研究においてももちろん、それをビジネスに結び付けることにおいても抜群の才能を発揮していたという。
しかし、その笹井氏にして、現段階においては、そのような圧力を跳ね返し、新たな投機を呼び込むような企画を考え出すということができなかったのか、それとももうやる気がなくなったのか?
ある意味では、笹井氏は現在の「成長戦略」の犠牲者であった、とも言えるでしょう。

 あの優秀な知的資源をそんな「前のめり」の事業ではなく、地に足のついた科学研究にじっくりとそそぐということは考えられなかったのか、と惜しまれます。
笹井氏の自殺は、現在の「成長戦略」的な研究の在り方の限界を身をもって示されたものとして受け取るべきことのように思います。
そこのところをきちんと考えないと、笹井氏の本当に弔うことができないと思うのです。
posted by CKP at 21:16| Comment(0) | 雑想・戯言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月06日

内田樹著『憲法の「空語」を充たすために』――今年のベスト1に決定!

 もうすぐ書店に並ぶ内田樹先生の『憲法の「空語」を充たすために』を拝読いたしました。
いささか気が早いですが、このブックレット(かもがわ出版、900円+税)を今年の私的ベスト1といたします。

とにかく面白い。
暑さもふっとびます。
もう3回も読んでしまいした。

何が面白いって、現在の日本国憲法の脆弱性を「その起源において「私が憲法を制定する」と名乗る主体が生身の人間として存在しないという原事実」に認めて、そこから論を立ち上げておられることです。

これは「弱い」武道家である内田樹先生にしかできない芸でありましょう。
では、どのような芸が展開されるか・・・それは読んでのお楽しみであります。

私の場合は、その芸でヘーゲルの『法哲学』が非常にクリアになりまして・・・と書き出すと、大変暑苦しくなるのでやめますけど・・・

奥付には8月15日発売とあります。
かもがわ出版のHPにアクセスして購入というのが一番確実なようです。
posted by CKP at 10:33| Comment(0) | 雑想・戯言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする